中村が注目浴びる陰で…古賀が途中出場で好リード「うまく引き出せたと思う」
田浦の持ち味引き出した好リード、米国相手に感じた厚い壁
7回も4番から6番の強打者を連続三振。「田浦の持ち味でもあるチェンジアップを生かしながら、スライダーも決まっていたので、うまく(良さを)引き出せたと思います」と振り返った。
だが、米国の厚い壁も痛感した試合だった。
「投手陣のすごさもそうですが(2回のホームランを振り返り)1球で簡単に流れが変わるんだなと。でも、切り替えるしかないです。明日に向けて気持ちを入れ直すしかないと思います」
夏の甲子園で中村が一気に注目され、この代表の中でも中村の存在感は絶対的なものだった。
「(夏の甲子園は)見ていました。中村は打って投げて守って……どれもすごいとしか言えなかった。どれも自分は劣っているなと」(古賀)。強力なライバルの存在に試合に出たいという思いは一層強くなったが、本当に出られるのかと自分の実力に半信半疑の気持ちにもなった。
それでも「いつか出番があった時の準備はしないといけない」と試合中から常に相手を観察し、策を練ってきた。出場機会が少なくても、勝負どころだった場合はなおさら結果が求められる。たとえライバルの存在が大きくても、背番号が与えられている以上は任務を全うしないといけない。試合には敗れたが「今日、アメリカを相手にした試合を経験できたことは大きいです」。この経験は今後の試合にきっと生きるはずだ。
(沢井史 / Fumi Sawai)