桑田真澄氏、“現役復帰”で投手と遊撃の2役 軟式野球は「50、60代にお勧め」
野球人としての本能も…「やっぱり負けたくなかった」
桑田氏が軟式野球の公式大会に出場するのは初めてだ。取材中に何度も軟式野球の楽しさ、野球をできる喜びについて触れた。野球教室での指導は軟式が多く、プロ引退後は触れ合う機会も増えたそうだ。「今は道具も戦術も進化しているが、やはり大事なのはプレーを楽しみ、勝負の厳しさを経験することです。軟式野球は安全なので小学生のほか、50代や60代にはお勧めですよ。もちろん現役を引退した20代、30代にも楽しんでほしい」と述べた。
対戦したヴィクトリア選抜については「相手の先発投手も良かったし、足の速い選手もいた。打者も警戒したので、真っ直ぐだけでは打たれると思い、変化球も入れて投げました」と説明した。これからはさらに軟式野球に携わっていきたいそうだ。そして、最後には巨人で173勝を挙げ、沢村賞にも輝いた真の野球人らしく「やっぱり負けたくなかった。負けて悔しいが、野球は軟式も楽しいですね」と締めくくった。
関東地区の代表はこの日までに東京A、埼玉、栃木、群馬、茨城で決定。1都7県の代表9チーム(東京Bは2チーム)が、地区代表決定戦(10月14、21、28日・府中市民球場ほか)に進出し、勝者が関東地区代表として全国決勝大会(11月25、26日・沖縄県宜野湾市)に出場する。
(河野正 / Tadashi Kawano)