侍J・田浦がスーパーR導く好救援 4回9Kの奪三振ショーに小枝監督「立派」
オランダを逆転撃破、日本のスーパーR進出決定 田浦は3戦19K
侍ジャパンU-18代表が日本時間5日、「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)のオープニングラウンド第4戦、オランダ戦で3-1と逆転勝利を飾った。これで3勝1敗とし、1試合を残してスーパーラウンド進出が決定。この日は2番手の田浦文丸(秀岳館)が4イニングを無安打無失点9奪三振と圧巻の投球。3試合連続の救援でいまだ無失点、計19三振を奪っており、小枝守監督も「今年は田浦ですね、立派ですね」と称賛した。
前日のキューバ戦で7点を挙げた侍打線はこの日、相手先発右腕ブレークの前に苦戦。初回から4イニング連続で3者凡退に終わった。それでも0-1と1点を追う6回、先頭の丸山和郁(前橋育英)が中前安打を放つと、直後に二盗を成功。続く西巻賢二(仙台育英)の犠打は相手投手が送球できず、無死一、三塁とチャンスを広げ、一塁牽制悪送球で同点に追いついた。さらに2死三塁から暴投で勝ち越しに成功。8回には藤原恭大(大阪桐蔭)が左前タイムリーを放ち、貴重な追加点を奪った。
一方、今大会2度目の先発マウンドに上がった徳山壮磨(大阪桐蔭)も好投。4回に4番アポステルにフェンス直撃の中越えタイムリー二塁打を浴びて1点を先制されたものの、5回を1失点に封じてマウンドを降りた。そしてその徳山以上に輝きを放ったのが2番手の田浦だ。第2戦の米国戦、第3戦のキューバ戦で救援で5三振ずつを奪ってきた左腕は4イニングを無安打無失点、9奪三振と圧巻の投球でリードを守った。試合後、小枝守監督は1失点に封じた徳山を称えつつ、「今年は田浦ですね、立派ですね」と感嘆したように話した。
その田浦は「みんなが必死に3点取ってくれたんで、しっかり抑えるという気持ちでマウンドに上がりました」と振り返り、4回無失点9奪三振の結果について「特にまったく意識していなくて、今いいピッチングができたかなと実感している」と話した。三振を奪えている要因については「よくわからないですけど、いつも通り腕を振って、いいピッチャーいっぱいいるんで、1回でつぶれてもいいという気持ちで投げている」。圧巻の奪三振ショーを見せている左腕はスーパーラウンド進出を決めた侍ジャパンにとって、不可欠な存在となっている。
(Full-Count編集部)