“乗ってる選手”活躍で逆転劇、広島緒方監督「九里が流れ持ってきてくれた」

広島・九里亜蓮【写真:荒川祐史】
広島・九里亜蓮【写真:荒川祐史】

阪神に逆転勝利、優勝マジック8

 広島は7日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に6-4で勝利し、2カード連続同一カード3連勝で優勝へのマジックを8とした。先発のジョンソンが初回から3失点したが、好調な打線が盛り返し、安部の3試合連続となる殊勲打で逆転した。緒方監督は「チャンスで畳み掛ける攻撃ができた。ホームの後押しで流れを変えてもらっている」と、悪天候でもスタンドを埋め尽くすファンに感謝した。

 緒方監督が「制球も悪いし、バランスも悪かった」と酷評した先発のジョンソンが4回4失点で降板したが、2点ビハインドで登板した2番手の九里が5回の阪神の攻撃を3者凡退に抑えて直後の逆転劇に結びつけた。

「いつ行けと言われても投げられるようにしている」という九里は、大和、福留、大山をわずか5球で打ち取った。緒方監督は「九里が流れを持ってきてくれた」と評価した通り、直後の5回裏に打線が一挙4点を奪って試合をひっくり返した。

 この日も途中出場となった5回先頭の會澤が二塁打を放つと、内野ゴロと四球で1死一、三塁となり、丸のタイムリーでまず1点。松山の犠飛で同点に追いついた後、安部のタイムリー三塁打で勝ち越し、さらに西川のタイムリー二塁打で阪神を突き放した。

「乗っている選手たちが、今日もしっかり活躍してくれて勝つことができた」と指揮官は満足そうだった。3位のDeNAが敗れたことにより、チームは2年連続のCS出場も決まったが、緒方監督はマジックについても、また何も触れないまま「また頑張ります」と、報道陣の質問を遮るように自ら会見を切り上げた。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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