投手陣力投&安田サヨナラ打で豪州撃破! 小枝監督、世界一へ「勢い出る」
延長11回タイブレーク制して豪州撃破、スーパーR白星発進
侍ジャパンU-18代表が7日(日本時間8日)、「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)のスーパーラウンド第1戦、オーストラリア戦で4-3とサヨナラ勝利を収めた。無死一、二塁から始まるタイブレークとなった延長11回に安田尚憲(履正社)のサヨナラ打で勝利した。安田はこの日3安打2打点と活躍し、「何とかチームに貢献できてホントうれしい」と充実の表情。スーパーラウンドの初戦を勝利した日本は大会通算5勝1敗とした。
3-3で迎えた延長11回1死満塁の場面で安田が勝負強い打撃を見せた。「チーム全員で何とか粘ってここまできたので、何とか1本、どんな形でもいいから出せればいいと思っていた」。オーストラリア4番手のウィリアムズからセンター前へタイムリーヒット。劇的なサヨナラ打で日本をスーパーラウンド白星発進へと導いた。
この日は先発の磯村峻平(中京大中京)の後を受けた2番手の清水達也(花咲徳栄)が4回1安打3奪三振無失点の好救援。タイブレークの延長10回も無失点で切り抜けると、11回は3番手の田浦文丸(秀岳館)も1死満塁の場面で2者連続三振に斬り、勝機をつないだ。
その力投に奮起したのが安田。1死満塁の場面で意地の一打を放ち、日本に勝利をもたらした。主将の清宮幸太郎(早稲田実)も「安田だったんで打ってくれると思ってました」と自身の打席の前に試合を決めた3番打者を称えた。
この日はリードしながらも追いつかれる展開が続き、オーストラリアの粘りに苦しんだ。それでも相手の9安打を上回る12安打を放ち、競り勝った。小枝守監督は「磯村から始まって清水も苦しい時からがんばって、一番難しい田浦のところが踏ん張れたのが大きい」と投手陣を評価しつつ、「僕の感じでは勢いが出るんではないかなと思っています」とこの白星に手応えを見せた。また、殊勲打の安田ににも「ここのところ非常に安定してきたので頼りにはしてた。いいところで回ってくるという色が出ていた」と信頼を寄せた。
8日(同9日)の第2戦ではカナダと対戦。安田は「何とか勝つことができて勢いに乗ってきた。世界一まで一歩一歩しっかり歩んでいきたいと思います」と悲願の優勝を見据えた。
(Full-Count編集部)