「ピンチヒットキング」まで2本、「ヒットキング」イチローが歩む新たな道

8日ブレーブス戦で今季代打95打席目に左前タイムリー

 マーリンズのイチロー外野手が7日(日本時間8日)、敵地でのブレーブス戦に代打出場し、13試合ぶりの打点を記録した。同点の8回に一時勝ち越しとなるタイムリー。チームは9回に逆転されて5連敗したが、イチローは今季の代打打席数を95とし、メジャー新記録を樹立した。シーズン代打安打も26本に伸ばし、ジョン・バンダーウォール(1995年)のメジャー記録28本に残り2本と迫った。球団公式ツイッターは「イチローがピンチヒットキングへ」と賞賛。地元メディアもイチローの偉業を次々に速報している。

 4-4の同点で迎えた8回2死二塁、敵地サントラストパークに背番号51が登場した。カウント1-1から3球目チェンジアップを振ると、フワリと浮いた打球は三塁手と左翼手の間に落下するヒットに。二塁走者だったアンダーソンが生還し、値千金の勝ち越しタイムリーを記録した。

 マーリンズの公式ツイッターは「イチローがピンチヒットキングへ 彼の一撃が8回に勝ち越し点を記録」と速報。昨年8月にメジャー通算30人目の3000本安打を達成し、同6月に日米通算安打でピート・ローズが持つメジャー最多安打記録を超えた背番号51は「ヒットキング」と異名を冠せられるが、「ピンチヒットキング」という新たな称号も手にした。

 地元紙「マイアミ・ヘラルド」のクラーク・スペンサー記者は、ツイッターで「イチローは1995年にジョン・バンダーウォールが成し遂げたMLBシーズン記録に2本と迫る26本の代打安打を放った」とレポート。一方、地元紙「パームビーチポスト」のジョー・カポッツィ記者は、「イチローはこれで代打で95打席に。MLB新記録。これまでの記録は1983年にラスティ・スタウブが記録した94打席」と、新たな金字塔達成を速報した。

 スタントン、イエリッチ、オズナの正外野手トリオが怪我なく好調なシーズンを送るため、今季のイチローは先発での出番が激減している。しかし、代打という役割を全う。途中出場で見せる勝負強さから、代打としても「ヒットキング」に君臨しようとしている。

(Full-Count編集部)

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