安打数は上回るも…侍ジャパン痛恨敗戦、小枝監督「悔しいというより複雑」

照明の光、打球直撃のアクシデント…大藤コーチ「言い訳になるけれど…」

 右腕は「今までの経験を生かしきれませんでした。自分でアップアップになってしまい、ボール選考のピッチングになってしまいました。(ストライクゾーンの微妙な変化に)難しい部分はありますが、それでも対応はしていかないといけないです。日本代表として投げているので…」と悔しさをにじませた。

 何より細かいミスも大きな影響を及ぼした。6回に相手のミスにつけ込んで逆転したものの、7回は遊撃の小園の悪送球やバッテリーミスなどでピンチを広げ逆転を許した。

 大藤ヘッドコーチは「(7回の小園の失策は)照明の光が入ってしまった。サングラスでカバーしているが、慣れていないのでかわいそうなところはある。言い訳になるけれど…」と複雑な表情を見せた。それだけではなく、7回に3番手でマウンドに立った川端健斗(秀岳館)のふくらはぎに、その直後に小園の右足に打球が当たるアクシデントもあった。指揮官の言う「アンラッキー」も重なり、重苦しい空気が拭えなかった日本は痛い黒星を喫した。

 それでも、“負けられない一戦”は9日にもやってくる。スーパーラウンド最終戦は宿敵・韓国戦。「何も考えずに明日も精いっぱいやるしかないです。諦める必要は何もない。明日も全員で戦います」。指揮官はそう言って気持ちを必死に切り替えていた。

(沢井史 / Fumi Sawai)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY