「清宮は米国の大学に行くべき」―史上最強助っ人が力説「彼のレベルが上がる」

「日本に留まっていたら、彼は変わりませんし、安全なままです」

「アメリカのジュニアカレッジ(2年制大学)が最高の選択になると思う。アメリカでは高校からメジャーにも行ける。大学でも可能だ。ジュニアカレッジは1年目でドラフトされてもMLBに行ける。2年目にドラフトされても行けるんだ。カレッジでは1年目には行けない。行きたくても待たなければいけない。私の場合は高校でもドラフトされたが、そこではプロに進まなかった。ジュニアカレッジに進学した。父親の『大学に行け』という勧めもあった。

 実はジュニアカレッジの野球のレベルもすごく高い。ほとんど1Aと同じレベルなんだ。ジュニアカレッジなら1年か2年で契約できるが、カレッジに行ってしまうと、待たなければいけない。21歳の段階でドラフトにかけられてAボール(シングルA)に行きたくない。もっと高いレベルでスタートしたい。だから、ジュニアカレッジに行った。それは決断なんだ」

 クロマティ氏は1974年にマイアミ・デイド短大からドラフト1巡目でエクスポズに入団した。ジュニアカレッジのレベルはクラスAに相当し、実力者がひしめくという。つまり、清宮は未来のメジャーの強打者と切磋琢磨するチャンスがある。そして、パワーヒッターとしての才能に加え、走塁や守備技術なども向上させるような刺激を受けるのではないか、とクロマティ氏は語っている。

「彼はパワーヒッターだ。その一方、守備も走塁もまだ向上の余地もある。今のままでいいというなら日本に留まるべきだろう。パ・リーグのDHになればいい。日本に留まっていたら、彼は変わりませんし、安全なままです。パワーヒッターとして、誰も彼にホームランを打つことを求めます。アメリカの大学に進学すれば、彼は自分のスキルを高めることができるでしょう。彼のメンタルもそうです。語学やコミュニケーション能力も上達するでしょう」

 まずは、現在のU-18ワールドカップで世界一を目指している清宮。その先にどんな未来が待っているのか。クロマティ氏は自身の経験から、日本球界の至宝にアメリカ進学の道を指し示していた。

(Full-Count編集部)

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