先発・救援別成績から見る各球団の投手事情…勝てる理由と勝てない理由
セは上位2チームが圧倒、DeNAと巨人は救援が弱み
セ・リーグを見てみよう。
広島
・先発58勝31敗、防御率3.71
・救援22勝15敗、102HD、31SV、防御率2.73
阪神
・先発43勝43敗、防御率3.63
・救援27勝12敗、110HD、35SV、防御率2.85
DeNA
・先発46勝43敗、防御率3.79
・救援17勝16敗、114HD、29SV、防御率3.85
巨人
・先発52勝40敗、防御率3.26
・救援11勝21敗、49HD、27SV、防御率3.61
中日
・先発37勝47敗、防御率4.25
・救援15勝23敗、94HD、34SV、防御率3.98
ヤクルト
・先発30勝60敗、防御率4.10
・救援12勝24敗、74HD、15SV防御率4.35
広島は先発陣が27も勝ち越している。一方の救援は7つの勝ち越しだが、防御率はリーグ1位だ。阪神は先発は43勝43敗の五分だが救援が大きく勝ち越し、防御率も広島に匹敵。阪神は救援投手で持っていることが分かる。
DeNAは先発、救援ともに少しだけ勝ち越しているが、救援陣は上位2球団に見劣りする。
巨人の先発陣はリーグ1の防御率を誇る。貯金も12あるが、それを救援陣が帳消しにしている。特にホールドがリーグ最少の49、セットアッパーに人材がいない。
中日は先発、救援ともに2桁の負け越し、ヤクルトはさらに大きな負け越しだ。
シーズンは終盤に入っているが、先発、救援別の投手成績からは、来季の補強ポイントが見えてくる。各球団は来季へ向けてどんな手を打つだろうか。
(広尾晃 / Koh Hiroo)