イチロー四球、田澤2回零封 マ軍は9回に一度サヨナラ負け覆るも…延長15回敗戦
9回はフィリーズのサヨナラ勝利がチャレンジで覆る“珍事”、相手選手がガムを拾う場面も…
マーリンズのイチロー外野手は12日(日本時間13日)、敵地でのフィリーズ戦に代打で出場し、四球を選んだ。マーリンズは9回に逆転サヨナラ負けを喫したかに見えたが、チャレンジで本塁クロスプレーの判定がアウトに覆り、延長戦に突入する“珍事”。直後の延長10回にオズナが勝ち越し弾を放ったものの、その裏に同点に追いつかれると、延長15回にサヨナラを許し8-9で敗れた。田澤純一投手は延長12回から登板し、2回1安打1四球無失点と好投した。
マーリンズは6回までに7-2と5点リード。しかし、7、8回に4点を返されて1点差とされる。迎えた9回、右腕ベアクロウが1死満塁のピンチを背負うと、代打の金賢洙がライトへタイムリー。三塁走者が生還し、二塁走者のヘルナンデスも本塁打を狙った。
スタントンがライトから好返球も、ヘルナンデスがスライディングして判定はセーフ。フィリーズの選手は、金賢洙に水や箱に入った大量のガムを浴びせるなどして喜びを爆発させたが、タイミングは微妙で、マーリンズがチャンレンジした。その結果、キャッチャーのタッチが早かったとして判定は覆りアウトに。同点で試合が再開となり、再び守備についた二塁手のゴードンがグラウンドに落ちているガムを拾って片付ける光景も見られた。
2死一、三塁となって再開されたゲームは、ヘレーラが空振り三振に倒れて延長戦に突入。すると、延長10回にマーリンズの先頭打者オズナがソロ弾を放ち、勝ち越した。
イチローは続くベアクロウの代打として登場。代打では今季97打席目となり、自身が持つメジャー最多代打打席記録をさらに更新した。右腕ネリスに対して、フルカウントからの8球目を見送り四球。しかし、後続が倒れて得点にはつながらなかった。
マーリンズはその裏、エリントンが登板。簡単に2死を奪うも、ホスキンスにソロ弾を浴びて再び同点とされる。延長12回からは田澤が登板。2回1安打1四球無失点の好投でつないだが、マーリンズは15回にゲラがサヨナラ打を浴びて敗戦。9回とは違い、完全なるセーフでサヨナラ負けとなった。
イチローは打率.257のまま。田澤は防御率5.36となった。
(Full-Count編集部)