ヤンキース監督、ハム大谷は「興味深い」 投手&DHの二刀流起用も「可能」
キャッシュマンGMも直々に大谷の登板を視察、「レポートは受けているよ」
12日の楽天戦で5回2/3を1安打無失点4奪三振3四球と好投し、今季初勝利を挙げた日本ハムの大谷翔平投手。札幌ドームにはメジャー16球団32人のスカウトが集結し、シーズン終盤にきて米国での注目度は高まるばかりだ。13日には、日本の報道を受けてMLB公式サイトが「二刀流スター・オオタニがポスティングでの移籍をすると報じられる」と大々的に伝えた。
大谷獲得に特に力を入れている球団の1つとされているのが、メジャー随一の名門ヤンキースだ。本格投手復帰となった31日ソフトバンク戦(札幌ドーム)を視察するため、ブライアン・キャッシュマンGMが来日。超異例の“直接視察“で二刀流右腕の投球をチェックするなど、本腰を入れている様子。地元紙「ニューヨーク・ポスト」によると、ジョー・ジラルディ監督は大谷について「興味深い」と話し、先発投手とDHの兼務も「可能」と明言したという。
大谷は12日の試合で今季最速の163キロをマーク。140キロ台後半のフォークに加え、切れ味抜群のスライダーでは空振りした島内に尻餅をつかせるなど、1つ1つのボールの質の高さを見せつけた。「ニューヨーク・ポスト」によると、大谷について聞かれたジラルディ監督は「当然、興味深いね。もちろん実際に彼を見たことはない。でもレポートは受けているよ」と明かしたという。上々の報告が指揮官にもあがっている様子だ。
実際に決断を下した際、大谷がメジャーのどの球団に移籍するかについては、二刀流を続けられるかも、ポイントの1つになる可能性が高い。ナ・リーグでは投手として打席に立てる一方で、登板日以外では守備に就く必要があり、代打での起用が中心となりそうだ。逆に、DH制のあるア・リーグでは投手として打席には立たないが、登板間にDHとして起用することが可能だ。ただ、DHとして出場できなければ、代打以外では打てなくなる。