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豊富な戦力に緻密な育成、V奪還ホークス工藤監督が3年間で積み上げた成果

7度、宙を舞った。厚い信頼を寄せる選手達の手によって、工藤公康監督が胴上げされた。マジック1で敵地に乗り込んだ16日の西武戦。勝つか、引き分けでVが決まる一戦は、まさにソフトバンクの今季を象徴する戦いだった。

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

先発ローテ3本柱が怪我がちも、台頭した若手投手

 7度、宙を舞った。厚い信頼を寄せる選手達の手によって、工藤公康監督が胴上げされた。マジック1で敵地に乗り込んだ16日の西武戦。勝つか、引き分けでVが決まる一戦は、まさにソフトバンクの今季を象徴する戦いだった。

元福岡ソフトバンク右腕・斉藤和巳氏が心に置く育成の基礎「失敗しろ、1つの成功を喜べ」(侍ジャパン応援特設サイトへ)

 先発は東浜。今季、飛躍的な成長を遂げた右腕が6回2安打1失点と好投した。打線の核としてチームを牽引した柳田が、4回に30号逆転2ランを放つなど2安打3打点すると、V奪還のために補強したデスパイネが33号ソロを放つなど3打点。7回はモイネロ、8回はチーム最多登板数を誇る岩嵜とつなぎ、6点差あっても、最後はサファテを投入した。

 89勝41敗の貯金48。結果的に見れば、2位西武に14.5ゲーム差をつけての独走Vだった。9月16日での優勝決定は、パ・リーグ史上最速だ。昨季は日本ハムに大逆転され、V逸。至上命令だったV奪回の実現は、就任3年目を迎えた工藤公康監督が、この3年間で積み上げてきた成果と言えるものだった。

 今季は主力、特に先発投手陣に負傷者が続出した。左肘遊離軟骨の除去手術を受けた和田毅、左背部の張りを訴えた千賀滉大、右肩炎症の武田翔太と、ローテの柱となる3人が次々に戦列を離れた。並のチームであれば、一気に下位に沈みかねない危機的状況。その中で踏ん張ることができたのは、指揮官が育てた若手の力が大きかった。

 3投手がチームを離れた間に、ローテの一角を埋めたのは石川柊太、松本裕樹の若い2人だった。昨季、育成から支配下となった石川は今春キャンプでA組に抜擢され、アピールが実って開幕1軍入り。中継ぎで結果を出すと、先発へ配置転換され、ここまで7勝をマークしている。2014年ドラフト1位の松本裕もキャンプでA組に入り、工藤監督の直接指導を受けて、先発のチャンスを得た。

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