規定打席到達は名選手への第一歩、今年は現在両リーグで53人が到達中

セ・リーグの到達者は?

セ・リーグ28人

〇広島 5人
丸佳浩、安部友裕、鈴木誠也、田中広輔、菊池涼介
〇阪神 5人
鳥谷敬、糸井嘉男、上本博紀、福留孝介、中谷将大
〇巨人 5人
マギー、坂本勇人、阿部慎之助、長野久義、小林誠司
〇DeNA 6人
宮崎敏郎、ロペス、筒香嘉智、桑原将志、倉本寿彦、梶谷隆幸
〇中日 3人
大島洋平、ゲレーロ、京田陽太
〇ヤクルト 4人
坂口智隆、バレンティン、山田哲人、中村悠平

 セも下位チームの方が規定打席に達する選手が少ないことがわかる。

 広島の鈴木誠也は512打席に達しているが、8月23日に右足を骨折し戦線離脱。打率は3割ちょうどで、2年連続3割が確定的だが、打点のタイトルも狙えただけに、本人もファンも悔しい思いをしていることだろう。

 セも28人のうち鈴木誠也を含む24人は443打席をクリアしているが、阪神の糸井嘉男、上本博紀、中谷将大、巨人の小林誠司は未達のため、今後規定打席を外れる可能性がある。

 規定打席は、打者にとってレギュラーの証明ともいえる。規定打席に達して一人前。新人野手にとっては最初の目標となる。

 NPBで最も多く規定打席に達したのは王貞治の21回、続いて野村克也、張本勲、衣笠祥雄の20回。山本浩二は18回、長嶋茂雄は17回だが、デビュー年から引退年まで、すべて規定打席に達している。いずれも野球殿堂入りしている大選手だ。

 現役では広島の新井貴浩、阪神の鳥谷敬の13回が最多だ。この2人も2000本安打をクリアしている。

 現時点で、今季初めて規定打席に達しているのは、パではソフトバンク上林、西武の源田と外崎、楽天はペゲーロ、島内、アマダーの6人。セは広島の安部、阪神中谷、DeNA宮崎、中日のゲレーロと京田の5人だ。

 この11人は今季レギュラー選手になったと言えよう。彼らは、今後どれだけ規定打席に達する回数を増やし、打率ランキングに名前を連ねるだろうか?

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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