若返りながら37年ぶり連覇達成 広島に黄金期到来の予感
セは巨人以外3連覇なし
1975年に初優勝を遂げた広島は今年、1979年、80年に続いて2回目の連覇となった。しかし3連覇はない。セ・リーグでは巨人が9連覇、5連覇を各1度、3連覇を3度達成しているが、他のチームは広島が今回を含め2度、中日、ヤクルトが各1度連覇したのみ。セ・リーグで巨人以外に3連覇以上をしたチームはないのだ。来季は、巨人以外では初のリーグ3連覇がかかっている。
チームの精神的な支柱だった黒田博樹が引退し、主軸の新井貴浩も40歳になる中、広島は若手選手への新陳代謝を推し進めた。中軸を打った鈴木誠也は23歳、二遊間は二塁の菊池涼介が27歳、遊撃の田中広輔が28歳、外野の要の丸佳浩も、エースの野村祐輔も28歳。また先発の薮田和樹は25歳、岡田明丈は23歳、クローザーの中崎翔太は25歳、セットアッパーの今村猛は26歳。投打ともに20代の若い選手が台頭している。
若返りを図りながら、連覇を果たしたのだ。その勢いを感じるだけに、3連覇の可能性は大いにあると言えよう。広島の黄金時代が始まるか、来季以降のカープに注目したい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)