「最驚のMVP」歴代1位にイチロー 懐疑的な見方覆し栄冠、MLB公式サイト選出
当時イチローに懐疑的な見方も「スターになる以前にレギュラーになれるのか…」
シーズン終了が迫り、ペナントレースの行方と共に、個人タイトルの行方も気になるところだ。今季のメジャーでは、ヤンキースのジャッジ、ドジャースのベリンジャーら“超新星”が多数出現。投手では、グリンキー(Dバックス)、カーショー(ドジャース)、クルーバー(インディアンス)といった球界屈指の投手が、すでに17勝を飾ると同時に防御率2点台という驚異の数字を残している。打者では、先日22連勝を飾ったインディアンスのラミレスが絶好調。今季MVP最有力候補とも言われている。
そこでMLB公式サイトでは「史上最驚12人のMVP受賞者」という特集を組み、開幕前の下馬評とは裏腹に、大活躍してMVPを獲得した12選手をランク付けし、紹介している。そして、なんと1位には2001年に史上2人目の新人王とMVPのダブル受賞を果たしたイチロー外野手が選ばれた。
2001年、日本人野手として初めてメジャー移籍したイチローは、日米からの注目が高く、鳴り物入りでの移籍となったが、それでもまだ「スターになる以前に、レギュラーになれるのか、熱い議論が戦わされていた」という。懐疑心を持っていたファンや関係者が間違いだと知らしめたのは、他でもないイチローのパフォーマンスだった。1年目で打率.350、56盗塁、242安打、127得点の成績。「ライトでは(ロベルト・)クレメンテのような強肩」で、衝撃でもあり見事でもあったとしている。
この年のマリナーズはメジャー史上最多タイの116勝を飾るわけだが、この年までにアレックス・ロドリゲス、ケン・グリフィーJr.、ランディ・ジョンソンらスター選手が流出。「スター不在のはずだった」マリナーズの躍進は驚きと捉えられ、その中心となったイチローも大いなる驚きとして受け止められたようだ。
気になるランキングは下記の通りだ。
12.バイダ・ブルー(1971年アスレチックス)
11.バッキー・ウォルターズ(1939年レッズ)
10.ケン・カミニティ(1996年パドレス)
9.ジャスティン・モーノー(2006年ツインズ)
8.ジム・コンスタンティ(1950年フィリーズ)
7.ゾリオ・ベルサレス(1965年ツインズ)
6.ケビン・ミッチェル(1989年ジャイアンツ)
5.ボビー・シャンツ(1952年アスレチックス)
4.ライアン・ハワード(2006年フィリーズ)
3.ウィリー・ヘルナンデス(1984年タイガース)
2.テリー・ペンドルトン(1991年ブレーブス)
1.イチロー(2001年マリナーズ)
(Full-Count編集部)