56発スタントンを“本気”にさせたイチローの長打力 コーチが明かす秘話
イチローが4球4発で勝利、「スタントンが本気になったのはあれが初めて」
「カウント3-2で満塁という状況にするんだ。ホームランは4点換算。イチローは好調でね。ある日、彼は完璧なラウンドをしたんだ。4球で4本塁打。スタントンは3アウトで、イチローが彼を破ったんだ」
打撃練習では軽々としたスイングから柵越えを連発するイチローの“隠れた長打力”はメジャーでも知られているが、スタントンとの打撃のゲームでも4球4発の離れ業を見せたというのだ。
「いつもなら彼(スタントン)は打席からセンター方向に打球を直接打ち込むものだけれど、彼が本気になったのはあれが初めて。いつも以上に気合が入っていた。彼がホームランダービーをしようとしているのを見たのは、あの時だけだよ」
スタントンはイチローの長打力を前にムキになり、いつもスラッガーを見守るゴンザレス氏ですら見たことがないほど真剣になっていたという。
打撃練習中のゲームとはいえ、メジャーを席巻するスラッガーを本気にさせたイチローの驚異の長打力。毎年のようにオールスターのホームランダービーへの参戦が待望されるのも納得できるようなエピソードといえそうだ。
(Full-Count編集部)