「絶対に必要な選手」柳田不在のホークス、大きすぎる穴をどう埋めるのか?

NPB唯一1.000を越えるOPSを記録、100打点の大台まであと1打点

 ここまでリーグ2位の打率.310、99打点、リーグ3位の31本塁打をマーク。これらの数字以上に柳田のチームへの貢献度を表しているのが、12球団トップを誇る出塁率.426、長打率.589。OPS(出塁率+長打率)は両リーグで唯一1.000を越え、1.016を記録している。走者を返すだけでなく、自ら塁に出て、チャンスを生み出す柳田。そっくりそのままこの数字がなくなると考えると、ホークスには大きな損失だ。

 一昨季は9月26日のロッテ戦(QVCマリン、現ZOZOマリン)で死球を受け、シーズン最後の3試合に代打出場したものの、99打点で100打点の大台には1打点及ばず。昨季は9月1日の西武戦(西武プリンス、現メットライフD)で打球を右薬指に当てて骨折し、残りのシーズンを棒に振った上、チームも優勝を逃した。今季も現在99打点。2年前と同じく大台の1打点足りないところで、3年連続で終盤に離脱となってしまった。
 
 クライマックスシリーズに間に合えばいいが、仮に復帰がずれ込んだ場合、柳田の穴は、福田秀平や江川智晃といった面々で埋めることになるだろう。今季続出した負傷者の穴は、若い力の台頭や控え組の奮闘で何とか埋まり、影響を最小限に留めたソフトバンク。だが、今度の、あまりにも大きすぎる穴は埋まるのだろうか。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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