陰日向で輝く 川島、福田、高田…ソフトBを支える「玄人好み」の選手たち

代走や守備固めで試合途中から出場するケースが多い3選手

「たかだ」ではなく「たかた」と読む高田はプロ5年目の27歳。亜細亜大学を経て2012年ドラフトで3位指名を受ける。今季、事実上のエースとしてチームをリーグ優勝に導いた東浜は亜細亜大学の同期であり、4年次には東浜が主将、高田が副将を任されていた。不動の正遊撃手・今宮が疲労でスタメンを外れた際には、手堅く代役を務め上げている。

 川島も福田も高田も、先発出場より、代走や守備固めで試合途中から出場するケースの方が多い。しかし、半年間に渡る長いシーズン、誰もが常に万全のコンディションで戦えるわけではなく、一握りのレギュラーの選手たちには、怪我・疲労・不調など、数え切れないほどの不安がつきまとう。そしてその不安は、今季の福岡ソフトバンクに限っては想定以上の深刻さで現実のものとなってしまった。

 しかし、そんなときこそ、彼らがベンチに控えているということの頼もしさをより痛感する。準備を怠らず、モチベーションを保ち、自らの仕事を果たす控え選手たち。試合終盤の緊迫した場面でこそ発揮される技は、圧倒的な強さを誇ったチームを陰日向に支えてきた。今季もまだ厳しい戦いは続く。負けられないポストシーズン、チームは彼らにどのような役割を求め、彼ら自身はどれほど正確にその求めに応じられるのか。あとわずか、注目してほしい。

【動画】2016年のCSで勝利を呼び寄せる盗塁を決めたSB福田

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY