8失点KOの田中将大に地元紙辛辣「短期決戦のPOで信用できない」「謎の存在」
開幕から安定感に欠ける登板を繰り返し、信頼が失墜
ヤンキース田中将大投手は22日(日本時間23日)、プレーオフ進出決定が懸かった敵地ブルージェイズ戦で、6回途中3被弾で8失点という乱調で12敗目(12勝)を喫した。絶不調だった今季序盤を思わせる登板内容に、NYメディアは一斉に辛口コメント。地元紙「NYデイリーニュース」電子版では「タナカは短期決戦プレーオフの先発として信頼できない」というタイトルの特集記事を掲載し、好不調の波が激しすぎる右腕に警鐘を鳴らした。
この日、田中が喫した8失点のうち7失点が本塁打によるものだった。初回の1点は味方失策をきっかけで、併殺打の間に失った。だが、3回にソロ弾、4回に2点弾、6回に満塁弾で7失点。記事では、今季の田中が5試合で自責点7以上、7試合で5回持たず、5試合で3被弾以上している一方、4試合で2桁奪三振を記録したことに触れ、今季の不安定さについて「どんな結果になるか、投げてみるまで分からない」「謎の存在」と書いている。
ヤンキースはプレーオフ進出決定までマジック1と王手を掛けており、プレーオフではどんな先発陣で戦い抜くのかも話題の1つだ。今季絶好調のセベリーノとトレードで獲得したグレイは当確、残りの枠は田中が有力と思われていたが、記事では「タナカをプレーオフで先発させるべきではない。なぜなら、不安定な彼を信用できないからだ」と強い論調で反対。田中よりも左腕サバシアの方が「賭ける価値が高い」とした。
短期決戦のプレーオフでは1試合の勝敗が大きく物を言う。レギュラーシーズン終了前に、もう一度先発するであろう田中は、そこで圧倒的な投球を披露して信頼を取り戻すことができるのだろうか。日本人右腕にとって、これまでにない厳しいシーズンが続いている。
(Full-Count編集部)