ロッテ井口、鮮やかすぎるラストゲーム チームメートへ贈ったメッセージ

「常にチャレンジを忘れず、トライし続けてきた」

 2005年からは夢のメジャー挑戦。シカゴ・ホワイトソックスと契約し、日本人史上2人目となるワールドシリーズ制覇を果たした。チームにとって88年ぶりの快挙に貢献。その後フィラデルフィア・フィリーズ、サンディエゴ・パドレスなど渡り、計4年間大リーグを経験。その後2009年から千葉ロッテでプレーした。

 2013年には7月26日の楽天戦で、田中将大から本塁打を放ち、これが日米通算2000本安打となった。輝かしい功績は挙げればキリがない。21年間の現役人生に、その数々がちりばめられている。

 サヨナラ勝ちの興奮冷めやらぬ中、引退セレモニーが実施された。恩師・王貞治氏や、小久保裕紀氏ら、ゆかりのある関係者からのメッセージのあと、ファンへのあいさつ。「常にチャレンジを忘れず、トライし続けてきました。入団当初掲げた『2000本安打』、『メジャー挑戦』、『40歳まで現役』。ほかの選手では経験できないことを経験させていただき、宝になりました」。時折、口を真一文字に結ぶシーンはあったものの、言葉は力強く、最後は満面の笑顔だった。

 チームは今季、開幕からふるわずに最下位に低迷し、伊東監督も退任を表明するなど、苦しい日々だった。井口はあいさつの中でチームメートに向けてもエール。「来シーズン、この悔しさをぶつけて、マリンスタジアムのポールにチャンピオンフラッグを立ててください」。チームの奮起を期待するメッセージ、そしてその思いは、ホームランにも込められていただろう。

 セレモニーには1軍登録されていない2軍選手たちも参加し、最後はホームベース付近で7回の胴上げ。「小さいころからの夢だったプロ野球選手は今日で終わりますが、次の夢、目標に向かって頑張ります」。選手は終わっても、野球人生は続く。最後に描いたアーチは、自身を祝福するような花火にも見えた。

【動画】井口資仁引退セレモニー

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