「修行し直しです」 ソフトB和田、7回3失点も物足りなさ感じた直球の質
先発投手としての責任を果たすも…「真っ直ぐで空振りを取れていない」
表情は晴れなかった。7回5安打3失点。結果的には先発投手としての責任を果たしたものの、降板後のコメントには歯切れの悪さが残った。
ソフトバンクの和田毅投手。26日のロッテ戦(ヤフオクD)で先発マウンドに上がり、左肘手術からの復帰後最多となる107球を投げた。2回1死一塁から早大の後輩・中村にチェンジアップを左翼ホームランテラス席へと運ばれ、2点を先制された。4回にも先頭の鈴木への四球と内野ゴロ、井上の左前適時打で3点目を失った。
「前回よりは幾分は良かったですけど、まだまだ全然いい時の感じじゃない。なんとか修正しないといけない。微(修正)ではないですね。修行です。修行し直しですね」
前回登板の9月18日・西武戦(メットライフD)では初回にいきなり4点を失う波乱の立ち上がり。そこから修正を図ったものの、本来の姿を取り戻すには至らなかった。
この日の投球の中で、和田自身が物足りなさを口にしたのは、ストレートの質だった。140キロ前後の球速表示以上の速さを感じる和田のストレート。状態が良ければ、打者のバットが度々空を切るのだが、この日はファールになったり、鋭い当たりを弾き返されたりした。「真っ直ぐで空振りを取れていないというのは、そういうこと。いい当たりが野手の正面を突いたり、晃の守備があったりと、ラッキーが結構あった」と言う。
「原因はこういう感じだから、こうなるというのは分かってはいる。クライマックスの本番じゃなくて良かったというくらいに思っています。クライマックスだったら最悪だった。危機感を持ってやっていかないといけない。時間があると言っても、もう3週間くらいしかない」
東浜が腰の張りで登録を抹消され、千賀も不調が続く中で、頼れるベテラン左腕も状態がイマイチ。クライマックスシリーズ・ファイナルステージが始まる10月18日までに、状態は上がってくるだろうか。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)