ダルビッシュ“V字回復” ド軍強化責任者も手応え「10月へ準備ができてる」

ダルビッシュの“意欲”も評価「彼は成長し続け、学びたいと希望している」

 強化責任者は、ダルビッシュの投球フォームの調整の成果をこう称えている。そして、10月のポストシーズンへ向けても、準備が整ったと見ているようだ。リック・ハニーカット投手コーチと二人三脚で、ドジャース移籍後もメカニックの部分で調整を続けていた右腕は、「基本的に変化球を元のクオリティーに戻すために、今は横振りにしようとしています」と以前に明かしていた。

 フリードマン氏は「色々なことが重なった結果だ。彼の最初の登板は際立っていた。それはまさに即戦力で準備万端だったけれど、そこから試行錯誤が始まった。我々がテキサスから獲得する以前から研究していたものだったんだ。(不調時も)実際のところ、ボールは素晴らしかった。そこは重要だ。だが、投球フォームを気にしていた。トミー・ジョン手術以前と今と比較してのことだ。だが、我々にはハニーとダルビッシュに必要なもの全てが存在した。彼は成長し続け、学びたいと希望している。我々はこれをいいリスクだと受け止めたんだ」とも語った。

 ダルビッシュは2日の敵地パドレス戦では3回5失点、8日の本拠地ロッキーズ戦では4回1/3で5失点と不調が続き、2連敗を喫した。だが、13日の敵地ジャイアンツ戦で7回無失点の力投を見せると、この日のパドレス戦では切れ味抜群の宝刀スライダーで空振りを量産するなど、本来の力強さが輝きを見せている。

「少し時間は必要だったけれど、ボールの威力は維持できている。彼の望むところに配球することもできている」

 フリードマン氏はダルビッシュの投球フォームの調整の結果、超一流のボールに加え、制球力も高まったとみている。1988年以来となる悲願のワールドシリーズ制覇を狙うドジャース。ポストシーズンを控えて行われていたダルビッシュとハニーカット投手コーチのフォーム調整は「リスク」だったというが、今や大きなリターンを手にしようとしている。

(Full-Count編集部)

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