Gマギー、際立つ「二塁打」 セ記録11年ぶり更新の可能性

メジャーではブルワーズ時代の2010年に38二塁打

 これがNPB、セ・リーグ記録だったが、1956年に毎日(現ロッテ)の山内和弘が47二塁打を打ってこれを更新。42年間、これがNPB記録だったが、1998年に近鉄のクラークが48二塁打、さらに2001年にオリックスの谷が52二塁打で更新した。セ・リーグ記録は大沢の45二塁打のままだったが、2006年に福留が47二塁打で56年ぶりにこれを更新した。

 マギーは、MLBでも3度規定打席に達している実績ある打者。ミルウォーキー・ブルワーズ時代の2010年にはリーグ10位の38二塁打を打っている。また前回、NPBに在籍していた2013年にもリーグ5位の30二塁打を打っている。

 さらに巨人に入団する前年の2016年も、デトロイト・タイガース傘下のAAAトレドでリーグ2位の37二塁打を打っている。もともと二塁打を量産する選手なのだ。

 なお、今季はDeNAのホセ・ロペスも42二塁打。あと2試合を残しているため、わずかながらロペスにもセ記録に迫る可能性がある。ロペスもMLBで実績ある打者で、シアトル・マリナーズ時代の2008年に41二塁打、2009年に42二塁打を打っている。

 二塁打は、中距離打者の代名詞と言われる。ミートが巧みでライナー性の打球を打つのが得意な打者に多い。足が速い打者、アベレージヒッターが有利でもある。

 マギー、ロペスともに日本の野球に順応した好打者だ。セ・リーグの二塁打記録は11年ぶりに更新されるだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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