パ初の快挙達成なるか…西武・源田が挑む“新人王&盗塁王”のダブル受賞

残り1試合、日本ハム西川を2個差で追う

 まだ記憶に新しいところを挙げれば、2010年に荻野貴司選手(千葉ロッテ)が鮮烈な輝きを見せた。平凡なゴロで内野安打を勝ち取るなど圧倒的な走力を誇り、出場46試合ながらリーグ第6位となる25盗塁を記録。1シーズンに換算すると78個というペースで盗塁を重ねていたが、右ひざの故障により5月半ばに戦線離脱を強いられることに。その後、シーズン中の復帰は叶わず、荻野貴選手もパ・リーグ初の快挙達成とはならなかった。

 そして、2リーグ制となってから68シーズン目となる今季。いまだに誰も成し得たことのない記録に手をかけているのが、源田選手である。開幕スタメンの座を勝ち取ると、当初は2割台前半だった打率も徐々に上昇し、5月には月間打率が3割を超えるなど、2番打者として抜群の存在感を示し始める。出塁機会が増えたことで、おのずと盗塁数も積み重なり、ここまで記録した盗塁数は35個。シーズン序盤からデッドヒートを繰り広げてきた1位・西川選手と2個差で、まだまだ逆転のチャンスは残っている。

 金子侑選手や秋山選手など走力のある選手が実力を発揮し、チームは現在リーグトップの盗塁数を誇っている。そんな中でも華麗な守備と、臆せずに三盗を仕掛ける新人離れした度胸を武器に、球史にその名を刻む事ができるのか。最後の最後まで、両者の争いに注目したい。

【動画】パで繰り広げられる熾烈な盗塁王争い、ハム西川&西武源田の盗塁数推移まとめ

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