球速は「勝手に伸びる」 最速157キロのドラ1候補が語る「真っすぐ」への思い

侍ジャパン社会人代表・鈴木博志【写真:Getty Images】
侍ジャパン社会人代表・鈴木博志【写真:Getty Images】

自身初の国際大会で試行錯誤するドラ1候補右腕・鈴木博志

 侍ジャパン社会人代表が出場する「第28回 BFA アジア選手権」(台湾)。大会3日目の4日は中国との予選ラウンド最終戦に臨む予定だったが、中国の大会参加辞退により、約2時間の練習を行った。予選ラウンドを1位通過した日本は、カウント1-1からのシートバッティングやノックで汗を流した。3日のパキスタン戦で2イニングを投げた最速157キロ右腕・鈴木博志投手(ヤマハ)は「ボールが合わなかった」という反省からキャッチボールで指先の感覚を確認。6日からのスーパーラウンドに向けて調整した。 

 3日のパキスタン戦。6、7回に登板した鈴木博は「自分の中で苦しんだ」と振り返った。今大会は台湾のメーカーのボールが試合球として使用されている。そのボールで練習を繰り返してきたが、初の実戦マウンドで違和感があった。 

「試合になると大きさが違ったり、縫い目がかかったり、かからなかったりした。あれ? というのもあったし、よっしゃ、このボールは投げやすいなというのもあった」 

 普段とは違う状況に対応しながらの投球。6回は2本のヒットを許したが、3つのアウトはすべて空振り三振で奪った。7回は2死から味方の失策で走者を出したが、最後は一ゴロに打ち取り、ベースカバーに入った一塁を自らの足で踏んでゲームセット。154キロをマークしながら、自身初の国際大会でボールに苦労したが、「いつもと雰囲気も違うし、相手のベンチから知らない言葉が出てくるので、不思議な気持ちでした。普段とは違う感じて楽しめました」と初々しく振り返った。 

「最終的に160キロ投げたい」も「勝手にスピードは伸びる」

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