Dバックス球団社長が独占告白、大谷獲りを表明「全力で獲得を目指します」
2015年に来日し、直接視察「大谷は唯一無二の存在です」
ダイヤモンドバックスのデリック・ホール球団社長が単独インタビューに応じ、今オフにポスティング制度を通じてメジャー移籍する可能性がある日本ハムの大谷翔平投手について、獲得に全力を投入することを明言した。2年前の来日時から大谷を高く評価していたDバックスが、正式に獲得の意思を表明した。
4日(日本時間5日)に開催されたワイルドカードゲーム。満員に膨れ上がった本拠地チェイスフィールドでロッキーズを下したDバックスは、6日(同7日)から始まる地区シリーズ進出を決めた。2001年シーズン以来となるワールドシリーズ優勝を目指す中で、ホール社長はすでに来季の補強についても考えを巡らせていた。標的はズバリ、日本の誇る二刀流スーパースターだ。
「大谷に対する評価、そして、我々が獲得したいという気持ちに変わりはありません。大谷は本当にスペシャルな存在です。ユニークな選手ですね。人生で一度出会えるかどうかのタレントでしょう。現時点では、大谷獲得に関しては、どの球団にもチャンスがある状態です。もしも今年ポスティングされるなら、どのチームにも同じチャンスがあると思っています。いずれにしても、彼次第。ポスティングでのメジャー移籍が正式に決まった時、彼が何を求めるか。いずれにせよ、大谷は唯一無二の存在です。全力で獲得を目指します」
ホール社長の言葉は、次第に強い熱を帯びていった。2015年8月に球団幹部を務める殿堂投手ランディ・ジョンソン氏、元外野手ルイス・ゴンザレス氏というワールドシリーズ制覇の立役者とともに来日し、大谷が躍動する姿をスタンドで直接視察していた。ポスティングされるとなれば、メジャー30球団の大半が争奪戦を展開すると予想される中、白熱するポストシーズンの真っ只中にも関わらずに、迷わず大谷獲りに手を挙げた。
最速160キロを超える豪速球に、柵越え連発の長打力。投打にわたり別格の実力を誇る大谷は、メジャーでも二刀流の期待が高まる。Dバックスの所属するナ・リーグは、指名打者制度が存在せず、投手も打席に立つ。二刀流実現にはハードルが存在するが、ホール球団社長は事実上容認している。