侍J社会人代表、ドラ1候補の田嶋がスーパーR勝利に意欲「配球がポイント」
2日から3日連続でブルペン入りで好感触「気分的にも晴れています」
侍ジャパン社会人代表が出場している「第28回 BFA アジア選手権」(台湾)。いよいよ、6日からスーパーラウンドに突入する。予選ラウンドBグループ1位の日本は、スーパーラウンド初戦でAグループ2位の韓国と対戦。5日は1時間半の練習を行って調整した。台湾入り後の練習で頭部に送球を受けた、今秋ドラフト1位候補の田嶋大樹投手(JR東日本)は2日続けてブルペン入りし、スーパーラウンドに向け、順調に調整を続けている。
日に日に良くなっている状態を象徴するように、田嶋のボールは投げるたびに勢いを増していった。大城卓三捕手(NTT西日本)を相手に47球を投げ、「日々、良くなってきている。気分的にも晴れています」と汗をぬぐった。
現地入りした9月30日の練習中、野手の逸れた送球が田嶋の頭部を直撃した。病院で検査を受け、異常がなかったことから、1日から軽めの練習を再開。2日にはキャッチボールを行い、3日からはブルペン入りしている。3日は20球、4日は30球と球数を増やし、この日は47球を投じた。
2日続けて田嶋のボールを受けた大城が「昨日より今日の方が、調子が良くなっていると思う。球のキレも出ていた。昨日よりも力を入れて投げていた」と言えば、ブルペンを見守った杉浦正則コーチも「昨日より良かった」と、順調な仕上がり感じている。
スーパーラウンドで対戦することになる、台湾と韓国との直接対決はテレビ中継で確認した。2年前も代表入りしているため、「イメージは大体ついている。めちゃくちゃ強いのは知っているので慎重にいきたい。配球がポイントになってくると思うので、捕手任せにせず、自分でも考えていきたい」と、経験値を生かすつもりだ。
前回大会では台湾戦に2番手で登板し、1/3回を投げた。2年前は優勝を逃しているだけに「韓国、台湾としっかり自分のやるべきことをやって、チームを優勝に導きたい」と頼もしく宣言。スタートでアクシデントに見舞われたが、順調に回復。あとはマウンドで真骨頂を発揮するだけだ。
(高橋昌江 / Masae Takahashi)