ドラフト候補右腕が好投、侍J社会人代表が“大半プロ”韓国撃破で決勝進出! 

ドラフトへ「最後のアピールの場所」 

 この日は25歳の誕生日。自身初のバースデー登板が、負けが許されない試合だった。「逆球を打ち損じてくれたラッキーもあった。そこは修正していかないといけない部分」と冷静に振り返りながらも、勝利を引き寄せる投球で自身の誕生日に花を添えた。 

「今もそんなに実感は湧いていないんですけど、終わってみて、こういった形での誕生日なのでホッとしている。チームが勝てたので良かった」と安堵。もちろん、スマートフォンには日本からお祝いのメッセージが……。「来ましたね、結構。こっちは23時だけど(笑)」。時差の関係で1時間早く、友人らから祝福されたことも貴重な体験になった。 

 今月26日に行われるドラフト会議の候補右腕は「プロは目指しているところ。もうすぐ、ドラフトもあるので、ここが最後のアピールの場所。この大会でアピールしたい思いもある」と胸の内を明かす。その思いを持ちながらも、日の丸の一員として2大会ぶりの王者奪還に向かう気持ちの方がもちろん、強い。「アジアNO.1を目指してきているので、しっかりとその歯車になれるようにやっていきたい」。最高のゴールまであと2試合だ。 

(高橋昌江 / Masae Takahashi)

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