ドラフト候補右腕が好投、侍J社会人代表が“大半プロ”韓国撃破で決勝進出! 

韓国戦で先発登板した谷川【写真:Getty Images】
韓国戦で先発登板した谷川【写真:Getty Images】

谷川が25歳誕生日に好投&前回王者を8回零封、石井監督称賛「谷川様様」

 侍ジャパン社会人代表が出場している「第28回 BFA アジア選手権」(台湾)は6日、スーパーラウンドに入った。日本はセミファナル1戦目で韓国と対戦し、3-0で勝利。代表24人中、21人がプロの前回王者を相手に先発・谷川昌希投手(九州三菱自動車)が8回を7安打11奪三振無失点に抑え、8回の得点に結びつける投球を見せた。

 開幕戦に続き、スーパーラウンドの“開幕戦”も先発のマウンドを任された。3日の台湾-韓国はテレビ中継でチェック。「テレビで見て、自分はどういう投球をしようかと考えていた」。前日に先発を告げられ、「後ろにいいピッチャーが控えているので初回からガンガン行こうと思った」とマウンドに立った。初回。141キロの直球で先頭打者を左飛に打ち取り、次打者を見逃し三振に。ここから右前に落ちるヒットと死球で走者を出したが、最後は空振り三振でしのいだ。 

 2、3回と三振と内野ゴロで3者凡退。4回からは安打で走者をためたが、ホームは踏ませなかった。5回には2死二塁でサードの右を抜けるレフト前ヒットを浴びたが、左翼手の笹川晃平外野手(東京ガス)のバックホームで二塁走者はタッチアウト。得点を与えなかった。「(強くはない)あの当たりだったので(三塁で)止まるかなと思ったが走ってくれた。そこで笹川がめちゃくちゃいい球を放ってくれた。今日は色々と助けられた試合でした」と仲間に感謝した。 

 後ろに控える投手陣を信頼し、初回から全力を注いだ谷川。それでいて、8回には、「ギアをちょっと上げた。球も一番、走っていたと思う」と、「オリャ!」と声をあげなら146キロをマークするなど、3回以来の3者凡退に打ち取った。「もう、リミッターを外す気持ちだった」という気迫の投球が打線にも乗り移り、その裏、日本は待ちに待った得点を挙げた。2軍とはいえ、プロ選手を数多く要する韓国打線をシャットアウトする好投に、石井章夫監督は「今日は谷川様様。ピンチを背負っても冷静に投げてくれた。大事な試合だったので、良かった」と労った。

ドラフトへ「最後のアピールの場所」 

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