ソフトB和田、8年ぶり中継ぎでの2イニング完璧投球よりも嬉しかったこと
最終戦登板の決断下した千賀を支持「僕なら投げないですけどね」
9回2死二塁から上林が同点の適時打を放って、千賀の黒星が消え、同時に初のタイトルが確定した。左腕が試合後に「タイトルを取る、取らないでは違う。実感が沸かないと言っていたけど、徐々に沸いてくるもの。コンベンションに行って、表彰されて、取れてよかったと思う」と自分のことように喜んだ。
千賀はこの日、6回9安打3失点と課題を残す投球。ここ3試合、本調子とは言えないピッチングが続いているが、和田は「これで流れが変わると思う。タイトルのことが、頭にはあったと思う。これでいい形になると思います」と語った。
既に13勝をマークしており、この日登板しなければ、タイトルを確定させていた千賀。だが、規定投球回到達という目標もあり、タイトルを逃すリスクを覚悟の上でマウンドに上がっていた。「僕なら投げないですけどね」と笑わせつつ「彼なりの信念があると思う。人それぞれの考え方がある。規定投球回を投げたいという思いが最後、追いついたところに繋がったと思う。いい流れで終わることができたと思う」と千賀の決断を支持し、クライマックスシリーズでの復調を確信していた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)