ロバーツ監督、第3戦先発ダルビッシュに全幅信頼「POで勝つため獲得した」

ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

2連勝で迎える敵地第3戦、一気に地区S突破決定か

 ドジャースのダルビッシュ有投手は9日(日本時間10日)、敵地で行われるダイヤモンドバックスとのナ・リーグ地区シリーズ第3戦に先発する。本来は絶対的エースのカーショーに続く2番手の位置づけだが、3番手ヒルが敵地での成績が滅法悪く、第2戦に繰り上げ登板。ダルビッシュは敵地チェイスフィールドでポストシーズン初戦を迎えることになった。

 ロバーツ監督は第2戦の試合前に記者会見で、トレード期限最終日に獲得した日本人右腕に対する絶対的な自信を見せた。地元メディアから「プレーオフ第3戦のような大舞台のためにダルビッシュを獲得したのか?」と質問を受けた指揮官は「そうだ。まさにその通り」と、微塵の揺るぎもないダルビッシュへの信頼を口にした。

「プレーオフで勝てる一線級の男を欲しかったから、ユウのような男を獲得したんだ。移籍後3、4戦経ったあたりから非常に素晴らしく、よくなり続けている。うちのエース、クレイトン(カーショー)に登板間隔を詰めて投げさせる必要もない。だからこそ、ユウが敵地での第3戦を投げてくれることはとても心強いんだ」
 
  ドジャースは、7月31日のトレード期限ギリギリで、ダルビッシュをレンジャーズから獲得。移籍直後はフォームの微調整で不安定な時期もあったが、シーズン終盤は力強さを見せた。最近3試合では、合計19回1/3を投げて2失点、自責点はわずか1。プレーオフに合わせるかのように調子を上げた日本人右腕の姿に、指揮官は「自信が増し続けているようだ」と話し、好調の要因について「配球をシンプルにしたこと」と分析した。

 ダルビッシュが多種多様な球種を持つことは周知の事実。ロバーツ監督は「移籍当初はたくさんのおもちゃ(=球種)を持ちながら、使い方が分からずに持て余していた」と話す。だが、ハニカット投手コーチやドジャースで与えられた情報を元に、配球をよりシンプルな形にし、制球の精度を上げることに重点を置いたという。

 2連勝で地区シリーズ勝ち抜けに王手を掛けた3戦目。敵地での登板で完全アウェー状態でのマウンドに上がる。7日(同8日)の第2戦で1イニングを無失点に抑え、勝ち星を手に入れた前田健太は「プレーオフには独特の緊張感がある」と話していたが、その独特な熱気の中でダルビッシュはどんな投球を披露するのか。指揮官の信頼、チームメイトの信頼、そしてファンの信頼に応えるためにも、勝利につながる圧倒的パフォーマンスを期待したい。

(Full-Count編集部)

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