侍J社会人代表が台湾撃破、2大会ぶり19度目アジア制覇、北村が特大ソロ弾
プロ注目選手が躍動、先発田嶋は5回無失点、田中は先制タイムリー
侍ジャパン社会人代表は8日、「第28回 BFA アジア選手権」決勝でチャイニーズ・タイペイを6-1で破り、全勝で2大会ぶり19度目の優勝を決めた。投げては先発を務めたドラフト1位候補の田嶋大樹(JR東日本)が再三のピンチを凌いで5回無失点の力投。打ってはプロ注目の田中俊太(日立製作所)が5回に先制タイムリーで均衡を崩すと、北村祥治が左翼へ特大ソロ弾で続き、一気に流れを引き寄せた。投打のかみ合った試合運びを見せた日本が、悲願の王座奪還を遂げた。
序盤は手に汗握る投手戦となった。日本の先発は今大会初マウンドの左腕・田嶋。初回を3者凡退としたが、2回は四球と左前打で作った1死一、三塁のピンチを二ゴロ併殺で切り抜け、3回には2四球と内野安打で1死満塁とするも、遊撃を守る藤岡裕大(トヨタ自動車)の好守に助けられ、無失点で締めた。
4回には再び3者凡退、5回を無失点と試合を立て直すと、チャイニーズ・タイペイ先発の呂に苦しめられた打線が目を覚ました。
打線は2回先頭で笹川晃平(東京ガス)が四球を選んで出塁したが、4回1死から藤岡が左前にヒットを飛ばすまで、無安打に封じ込められていた。だが、5回に目覚めた。先頭の代打・若林晃弘(JX-ENEOS)が四球を選び、続く山内佑規(東京ガス)の送りバントなどで2死二塁としたところで、田中がセンター前にヒットを放ち、0-0の均衡を破った。田中は続く北村の打席で盗塁や相手ミスで三進すると、暴投で2点目のホームイン。すると、打席の北村が打った瞬間に分かる特大ソロ弾を左翼に運び、流れを一気に引き寄せた。日本はこの回5点を挙げると、6回にも福田周平(NTT東日本)の犠飛で1点を追加。試合を決めた。
6回からマウンドに上がった2番手の渡邉啓太(NTT東日本)が1失点したが、7回から2イニングは平尾奎太(Honda鈴鹿)が無失点とし、9回は谷川昌希(九州三菱自動車)が締めてゲームセット。日本は全勝でアジアNo.1の座をつかみ取った。
(Full-Count編集部)