ロバーツ監督が飽くなき探究心持つダルビッシュに心酔「非常に知的」
移籍後に見せた不安定さを“飽くなき探究心”で克服
ドジャースは9日(日本時間10日)、敵地でダイヤモンドバックスとのナ・リーグ地区シリーズ第3戦を戦う。先発マウンドに立つのはダルビッシュ有投手。勝てばリーグ優勝決定シリーズ進出が決まる一戦に日本人右腕を送り出すロバーツ監督は、ダルビッシュの飽くなき探究心こそがメジャーでの成功の源、と賞賛している。
今季途中から加わったドジャースの一員として、初のマウンドに立つダルビッシュ。移籍当初は不安定な登板が続いたが、ハニカット投手コーチに協力を仰いで、フォームの修正など様々な試行錯誤を重ねた。その過程では、ロバーツ監督も様々なデータを供出するなど後押ししたという。
「移籍後、なぜ安定感に欠けるのか、原因究明に試行錯誤していた。2年前に手術を受けたばかり。一貫性を取り戻すために、我々がかき集めた多くのデータを分析すると、原因がはっきり見えた。彼に対しても明確な提案ができた」
終盤戦3試合の先発では、わずか自責点1という圧巻なピッチングを見せるなど、ダルビッシュは本来の姿をポストシーズン突入前に取り戻した。それは右腕が持つ実力による部分も多いが、同時に飽くなき探究心による部分も多いという。
「たくさん吸収すべきことはあったが、彼はとにかく運動能力が高く、非常に知的で、負けず嫌いだ。情報を手に入れ、生物力学的側面も取り入れ、ブルペンで投げ込み、メジャーの試合で成功を収めようとする。これは難しいことだが、彼はまったく飽きることなく探究し続けた」
トレーニングや栄養という部分から、フォーム調整やブルペンでの投球練習など、野球選手として向上するためには全力を尽くす。移籍後わずか2か月余りだが、間近で見るダルビッシュの熱心な姿に、ロバーツ監督はすっかり信頼を寄せているようだ。
チームの勝ち抜けが懸かる第3戦で、ダルビッシュが目の覚めるようなパフォーマンスを見せてくれることを期待したい。
(Full-Count編集部)