ホークス退団の藤井コーチが選手に挨拶「やっぱり寂しいね」
最初の衝撃は1年目の2011年、「何だ、このチームはと思った」
11日、今季限りでソフトバンクを退団する藤井康雄2軍打撃コーチがヤフオクドームを訪れ、全体練習の前に選手たちに挨拶を行った。
スーツ姿でグラウンドに現れた藤井コーチは、選手への挨拶を終えると報道陣とも握手を交わしながら「やっぱり寂しいね」と本音を漏らした。2011年に1軍打撃コーチとして入団して7年。「思い出はたくさんあるよ」という中でも、一番に感じたのは1年目(2011年)の衝撃だった。
「とにかく絶対といっていいほど初回に点を取る。川崎(宗則)が出てポンちゃん(本多雄一)が送って、川崎がダメならポンちゃんが出て走って、内川(聖一)が還す。『何だ、このチームは』と思ったよ。あとは2014年の最終戦での優勝だね。あんな経験はなかなかできない」
そう懐かしそうに振り返った藤井コーチ。その後はグラウンドキーパーが待機する部屋に自ら足を運んで、スタッフに最後の挨拶。来季は古巣・オリックスのコーチ就任が確実視されているが「今は何も話せない」と明言は避けた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)