1軍と2軍の差を痛感した瞬間 NPB通算10万号を被弾した若き左腕の思い

「記録の1本」に悔しさ、「今度は自分がいい記録を打ち立てて見せる」

 現在、宮崎で行われているフェニックスリーグに参加をして、その悔しさを糧に成田は投げ込みを行っていた。結局、今シーズンは2年目にして待望の1軍昇格を果たしたものの4試合(先発は2試合)に投げて未勝利。2つの敗北を喫した。勝てなかった要因はなにか。1軍での貴重な経験を思い返し反省をしながら、投げる。そんな日々を送っている。

「打たれたということは実力不足ということ。相手が上。記録の1本を打たれているというのは嬉しいことでは決してないけど、自分にとってはずっと忘れることのないことになったと思います。今度は自分がいい記録を打ち立てて見せる。そう自分には言い聞かせています」

 日本プロ野球通算10万号を打たれた投手は日本球界で自分だけ。華やかな記録の陰で、悔しさをかみしめる若者は、今度は自分に華麗なスポットが当たる日が来ることを信じて投げ続ける。

 秋田商業高校からドラフト3位でマリーンズ入り。1年目は体力強化に重点を置き、2年目の今季は1軍の舞台を経験した。確実に1歩ずつ前に進んでいる。来年こそはプロ初勝利。そしてその先の栄光を信じて若き左腕は毎日を必死に生きる。その眼にはキラキラと輝く未来へと向かう道がハッキリと見えている。

(マリーンズ球団広報 梶原紀章)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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