岸が古巣からブーイングも快投 楽天「突破率100%」覆して下剋上なるか

パCSファーストSは過去初戦勝利チームが全てファイナルSに進出

 8月以降は勝ち星を挙げられず、8勝10敗でレギュラーシーズンを終えた岸。それでも防御率2.76という数字からも分かるとおり、試合は作りながら援護に恵まれない試合も多かった。

 だがこの日は打線が初回からサポート。先頭の茂木が相手先発・十亀の初球の変化球を左中間へソロ本塁打。表情からも緊張の見えた右腕の出鼻をくじいた。2回1死一、二塁の場面では、この日スタメンに抜擢された枡田が左中間に適時二塁打を放つと、続く嶋が2球目をスクイズ。早々と3得点を奪うと、7回にも2死一、二塁から茂木の内野安打で4点目をもぎ取った。 

 ヒーローインタビューに臨んだ岸はファンへのメッセージを求められると、しばし沈黙の後「福岡に行きましょう! 美馬が頑張ってくれると思います」と呼びかけ、大歓声を受けた。

 パ・リーグのクライマックスシリーズでは初戦を取ったチームが100%、ファイナルステージに進出している。その歴史を変えられるか。楽天が下剋上の第一歩を踏んだ。

【動画】ヒーローインタビューを行った楽天・岸

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