岸が古巣からブーイングも快投 楽天「突破率100%」覆して下剋上なるか

崖っぷちの登板で岸が快投、西武・辻監督も「打てなかった」

 クールな男が、チームと、メットライフに駆け付けたファンを熱くさせた。先発の楽天・岸投手が埼玉西武打線を7回途中無失点と抑え、勝利に導いた。負ければ今季の長い戦いが終了という崖っぷちの試合で勝ちを呼び込み、「2017 ローソンチケット クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ突破へ逆王手とした。

 表情を変えずとも、その根底に闘志がみなぎっていた。

「ノリ(則本)の悔しい気持ちもあった。その分もしっかり持って、明日の美馬につなげようという気持ちで投げました」

 14日の初戦はエースの則本がまさかの7失点KO。チームも無得点と沈黙した試合をひっくり返すかのように、今度は岸投手が圧巻のゼロ行進を続けた。

 マウンドへ上がる際は、メットライフドームのブーイングを浴びた。昨季まで在籍した古巣。「すごく怖さのある打者が多い中、しっかりストライク勝負ができたと思う」。

 ピンチらしいピンチは5回1死、外崎選手に左翼へ二塁打を打たれた場面くらいで、続く中村、岡田をきっちりと抑えた。「岸を打てなかった」と、敗れた辻監督も認めた。

パCSファーストSは過去初戦勝利チームが全てファイナルSに進出

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