松坂世代2人、1軍で輝けなかった選手も…第1次で戦力外となった“元ドラ1”は?

DeNAを戦力外となった久保も松坂世代

 また同じ松坂世代ではDeNAの久保康友投手が戦力外となった。2004年のドラフト自由枠で松下電器からロッテに入団。1年目に10勝を挙げて新人王に輝いた。2009年にトレードで阪神へと移り、2013年には守護神も経験。プロ初セーブを含む6セーブを記録した。2014年にはFAでDeNA入りし、初年度に12勝をマーク。しかし今季は4勝にとどまり、来季契約を結ばないことを通知された。

 DeNAでは柿田裕太投手も戦力外に。2013年のドラフトの外れ1位で阪神、日本ハムと3球団で競合となった右腕は日本生命からプロ入りしたものの、1軍での登板はないまま、4年で戦力外通告を受けた。

 一方、巨人からは、2006年の高校生ドラフトで横浜に1位指名された北篤外野手、2007年の高校生ドラフトで巨人1位指名の藤村大介内野手が戦力外通告を受けた。北は2010年にプロ初出場を果たし、2012年オフに日本ハムにトレードで移籍。2015年途中に再びトレード移籍した巨人では、1軍での出場は2016年に3試合のみ。今季は1軍出場無しに終わっていた。

 俊足を武器とし、熊本工から巨人入りした藤村は4年目の2011年にデビューを果たすと、いきなり119試合に出場。28盗塁で盗塁王に輝き、平成生まれで初のタイトル獲得者となった。ただ2012年以降、徐々に出場機会を減らし、今季は1軍出場は無し。今月7日に戦力外通告を受けると、同14日に現役を引退することを表明した。

 また、楽天では2005年の高校生ドラフト1位の片山博視投手、2011年のドラフト1位の武藤好貴投手が戦力外通告を受けた。

 報徳学園高から楽天に入団した片山は2010年に53試合、2011年に59試合を投げるなど中継ぎとして活躍。2015年に左肘痛のために野手に転向し、オフに戦力外通告を受けて育成選手として再契約。2016年に左肘痛が回復したことから再び投手に再転向したが、今季開幕直前に左肘を故障してトミージョン手術などを受けたため、1軍出場はなかった。

 武藤は2015年に中継ぎとして60試合に投げ、4勝4敗8ホールド1セーブの成績を残したが、右肘痛のために2016年は2試合のみの登板にとどまり、今季は1軍登板無しに終わっていた。また村田、久保康と同世代の久保裕也投手(2002年、巨人自由獲得枠)も来季支配下契約を結ばないことを発表されたが、育成で再契約を結ぶ見通しとなっている。

巨人、中日からは各3選手が戦力外に

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