カブス2連敗も、強肩捕手が見せ場 「ビューティフルスロー」で二盗阻止
世界一球団はドジャースに連敗スタートも、コントレラスが驚愕の“剛速球”披露
2年連続の世界一を目指すカブスは、リーグ優勝決定シリーズでドジャースに2連敗を喫した。17日(日本時間18日)の第3戦からは本拠地リグレー・フィールドに舞台を移すだけに、巻き返しを図りたいところ。15日(同16日)の第2戦ではラッキーがターナーにサヨナラ3ランを浴びて敗れたが、見せ場を作ったのがウィルソン・コントレラス捕手だ。圧倒的な強肩ぶりが話題となっている。
コントレラスが強肩を“発動”させたのは、両チーム無得点で迎えた4回。ドジャースは2死からプイグが粘ってレスターから四球を選ぶ。すると、クイックと牽制が苦手なことで有名な左腕を相手に仕掛けた。
カウント2-2からの5球目。プイグがスタートを切る。大きなモーションから投じられたボールはカーブ。俊足プイグの二盗は成功するかと思われた。しかし、コントレラスの肩が許さなかった。
外角へのボール球を捕球すると、立ち上がって素早く送球。“剛速球”が二塁に送られた。ベースカバーに入った二塁手のバエスが、ヘッドスライディングしたプイグの頭に巧みなタッチ。間一髪でアウトに仕留めた。
MLBの解析システム「スタットキャスト」によると、送球のスピードは87.3マイル(約140.6キロ)を計時。捕手のミットに収まった瞬間から、ベースカバーに入った野手のグラブに届くまでの秒数「ポップタイム」は1.85秒だった。87.3マイルは今季のコントレラスの送球の最速タイ記録だったという。地元テレビの実況も「ビューティフルスローだ。コントレラスがセカンドへライフルショット!」と興奮気味に伝えた。
コントレラスは9月30日(同10月1日)のレッズ戦では、驚異の”座り投げ”で剛速球を投げ、レッズのペラーザの二盗を阻止。その際には、ツイッター上でファンから「これは最高」「あの膝をついた状態からの送球が信じられない」などと絶賛を浴びていた。
2連敗と苦しいスタートとなったカブスだが、昨季の経験は選手に自信を植え付けた。コントレラスを含め、選手個々の能力は高いだけに、本拠地で勢いを取り戻したいところだ。