終戦の西武、主将の浅村「すごく濃い1年だった」 来季へ秘める思い
ソフトバンクとの差は「接戦をしっかりと勝ち切るところ」
試合後、辻監督は「残念。それしか言えない。でも、選手たちはよく頑張ったと思う。久々のCSで、プレッシャーもある中で、野球ができたこと、若手にとっては、初めての経験ができて、それぞれ悔しさもいっぱいだと思うけど、それが大きな財産になってくれればいい。来季、どんな姿を見せてくれるか楽しみ。それに、この3戦を通して、あれだけのお客さんが入ってくれたことが感謝。力強かった」と、選手たちへの労いと、ファンへの感謝を語った。
人生初となる“キャプテン”として、今季チームを牽引してきた浅村は、「もっとやれたという気持ちが強くて、キャプテンとしての自分にも、全然納得していません。今年は、今までにないぐらい、内容がすごく濃い1年だった。来年は、もっと引っ張りたい」と、悔しさを露わにした。
また、2位に終わったシーズンを振り返り、優勝したソフトバンクとの差を「接戦をしっかりと勝ち切るところ」とした。「今回の楽天戦2戦目、3戦目もそうでしたが、『あと1本』というところ。出すのは難しいですが、ソフトバンクを見ていると、(点が)取れるときに、取っているし、失点したくないときにしっかりと押さえる。そういう、難しいところが、ソフトバンクはしっかりと出来ているなと思いました。ただ、打力とかを見たら、全然、負けているという気持ちはないですし、むしろ、僕の中では『勝っている』と思っています。来年は、もっとしっかり“打線”という形で戦いたいなと思います」と、力強くリベンジを誓った。
(上岡真里江 / Marie Kamioka)