第5戦で“因縁対決”の左腕カイケル、田中将大との投げ合いは「いつも挑戦」
2勝2敗で迎える第5戦、田中将大が再びカイケルと投げ合いへ
ヤンキースの田中将大投手が18日(日本時間19日)にニューヨークのヤンキースタジアムで行われるアストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ第5戦に先発する。アストロズの先発はエース左腕のダラス・カイケル投手で、第1戦以来の「再戦」となる。ヤンキースは第4戦を逆転で制し、2連勝。2勝2敗とシリーズをタイに戻して勢いに乗っている。
両者は過去、ポストシーズンで2度投げ合い、2度ともカイケルがチームを勝利に導いた。このシリーズの第1戦でも田中が6回2失点と好投したのに対し、カイケルは7回無失点と完璧な内容で上回った。
カイケルは17日(同18日)の公式会見で田中について、「とてもいいピッチャーだ。彼とはレギュラーシーズンとポストシーズンで何度か投げ合ってきたが、自分にとってはいつも挑戦だった。彼が相手の時は味方の援護を多く望めないので、いつもベストの投球をしないといけないという重圧がある。大勢のメディアやこの街にしっかりと対応しているのも印象的だ」と高く評価。ヤンキースという名門チームで結果を残している右腕に一目を置いているようだ。
また、サイ・ヤング賞に輝いたことのある左腕は2年前のワイルドカードゲームでも田中との投げ合いを制し、勝利投手になっている。「大きな舞台で投げ合うのは楽しみ。2015年に一発勝負で勝っている分、落ち着いて臨めるだろう」と落ち着いている。
前回は敵地だったが、今回は田中にとって相性のいい本拠地のマウンドとなる。田中は本拠地で今年のレギュラーシーズンで15試合に投げて、防御率3.22と好相性だった。ただ、一方のカイケルもヤンキースタジアムで通算4試合に先発し、防御率1.61と好成績を残している。ヤンキースにとってはまさに天敵と言える相手で、今回もロースコアの投げ合いになることが予想される。
田中にとってはポストシーズンで通算4度目の先発となるが、カイケルとは3度目。因縁の相手に雪辱を果たすことができれば、ワールドシリーズ進出が近づくだけに期待が高まる。
(Full-Count編集部)