最強左腕カーショー、自身初のWSで初戦先発へ「信じられないくらい特別」

クレイトン・カーショー【写真:Getty Images】
クレイトン・カーショー【写真:Getty Images】

初のWSで初戦先発へ“オフ返上”宣言「明日もトレーニングする」

 ドジャースが1988年以来となるワールドシリーズ(WS)進出を決めた。絶対的エース左腕クレイトン・カーショー投手は19日(日本時間20日)、敵地で行われたカブスとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦で先発し、6回3安打5奪三振1四球1失点の力投で勝利投手に。デーブ・ロバーツ監督から早くも24日(日本時間25日)に迎えるWS初戦の先発投手に任命されると、「それは明日トレーニングをするということを意味する。ドジャースタジアムで会おう」と、中4日で迎える自身初のワールドシリーズにオフ返上で調整することを宣言した。

 2008年にメジャーデビュー後、これまで阻まれ続けてきたリーグ優勝決定シリーズの壁を、2度の力投でぶち破った左腕。シャンパンファイトで勝利の美酒を思い切り堪能した。

 人生初のワールドシリーズの大舞台を前にしたエース左腕は万感の様子だった。

「子供の頃から、メジャーでプレーすることに憧れていた。ワールドシリーズでプレーできることなんて、信じられないぐらいスペシャルな瞬間だよ。結婚して、子供も授かったけれど、自分の人生で最高の1日のうちの1つなんだ」

 記者会見でこう勝った。この日は4回のブライアントのソロ弾を許した以外、ほぼ完璧なピッチングでポストシーズン2勝目を挙げたカーショーにとっては夢に見た舞台が目の前に存在する。

 投手としての栄華はすでに極めた。サイ・ヤング賞3度、MVPも受賞した。29歳にして「今日、現役引退しても米国野球殿堂入り確実」と呼ばれるスーパーエースだが、これまで世界一決定戦はテレビの前で見るしかなかった。

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