任された仕事は厭わない―ソフトBサファテ、回跨ぎで快投「準備できていた」

三女の4歳のバースデーで家族に感謝「家族の支えなしでこういう仕事は出来ない」

 決して万全の状態とは言えないという。10月8日に今季リーグ最終戦を終えてから、CSファイナルステージが始まるまでは10日間空いた。サファテ自身のシーズン最後の登板は10月1日のオリックス戦(京セラD)。紅白戦での調整登板はあったものの、「個人としては最後に試合に投げてから昨日まで19日間くらい空いたし、味方に投げる紅白戦は試合にはカウント出来ない。自分たちは戦う体を常に作っているけど、試合でしか出来ない体の部分もある。これだけ空いてしまうと、そこがどうしても、継続するのが難しい。その中でとにかくトレーニングして、それを保とうとする努力はしてきたよ。ただ、今日投げても、自分の中でもボールはそこまでいっているとは思えない。水の中でボールを投げているような感覚なんだ」と明かす。そして、「プレーオフの日程というのは、他にも何とかやりようがあるのかなと思う」と、苦言も飛び出した。

 この日、10月21日は三女の4歳のバースデー。いつも家族を大切にするイクメンパパのサファテは、娘たちとお立ち台に登壇。試合後には「この4年間、4歳の誕生日なんだけど、日本で家族みんなでお祝いできるのが初めてなんだ。(CSで負けた)去年はああいう結果で、誕生日前ギリギリでアメリカに帰ることになったので。家族一緒に日本でお祝いできるというのが、何よりだよ」と話し、「家族の支えなしで、こういう自分の仕事というのは出来ていない。日本にいる時でもテレビ電話とかをしていますし、家族あっての自分だと思います」と感謝の気持ちを述べた。

 これで、ファイナルステージは3勝2敗となり、日本シリーズ進出へ王手をかけた。サファテにとっても、日本シリーズに進出し、日本一を奪還することが最大の目標である。お立ち台で「あと1つなので、明日決めて、日本シリーズにいきたいと思います」と誓った守護神。21日の第5戦。突破を決める勝利のマウンドにも、最後はサファテがいるに違いない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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