前田健太が最後のピース ド軍ブルペンはPS新23回連続無失点中「弱点が長所に」

「マエダのパフォーマンスで、今や球団の長所になった」

 すると、解説を務めたメジャー通算136勝のロン・ダーリング氏は、昨季までのドジャースとの違いはブルペンにあると分析した。

「ドジャースの過去を見ると、リーグ優勝決定シリーズや地区シリーズで敗退してきました。チームの唯一の弱点はジャンセンに繋ぐまでの橋渡し役でした。しかし、ワトソン、シングラーニの獲得、そして、マエダのパフォーマンスで、今や球団の長所になったのです」

 先発投手から絶対守護神ジャンセンへの中継ぎでほころびを見せ、ワールドシリーズへの道が遠かったドジャース。トレードで獲得したワトソン、シングラーニに加え、救援への配置転換後、並み居る強打者を全員なで斬りにしている前田の無双ぶりで、ドジャースのブルペンは球団唯一の弱点から、ストロングポイントへの転換を果たしたという。

 ドジャースのブルペンが失点したのは、ダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第2戦の7回にワトソンとモローが合計3点を失ったのが最後だった。中継したTBSでは、これまでのポストシーズンでの無失点記録は1977年のヤンキースの22回2/3だったとデータを紹介した。この試合で無失点リレーを見せたドジャースブルペンは、合計23イニングまで無失点記録を伸ばし、PS新記録を打ち立てた。

 実況が「どれだけ圧倒的なのでしょうか」と言葉を振り絞るほどの充実ぶりを誇るドジャースブルペン。メジャーの歴史にその名を刻むチームで、「MAEDA」も名前も光り輝いている。

(Full-Count編集部)

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