パ・リーグのドラフト会議10年の変遷、あの選手は何年組?【オリックス編】

オリックス・吉田正尚【写真:荒川祐史】
オリックス・吉田正尚【写真:荒川祐史】

【2012年】
1位:松葉貴大(投手・大阪体育大)
2位:佐藤峻一(投手・道都大)
3位:伏見寅威(捕手・東海大)
4位:武田健吾(外野手・自由ヶ丘高)
5位:森本将太(投手・福井ミラクルエレファンツ)
6位:戸田亮(投手・JR東日本)
育成1巡目:原大輝(捕手・信濃グランセローズ)
育成2巡目:西川拓喜(外野手・福井ミラクルエレファンツ)

 松葉投手は今季3勝12敗の成績ながら、先発ローテーションの一角を守った。武田選手はついに覚醒の兆しを見せる。97試合で打率.295を記録し、4月20日の北海道日本ハム戦でプロ初本塁打。

【2013年】
1位:吉田一将(投手・JR東日本)
2位:東明大貴(投手・富士重工)
3位:若月健矢(捕手・花咲徳栄高)
4位:園部聡(内野手・聖光学院高)
5位:吉田雄人(外野手・北照高)
6位:奥浪鏡(内野手・創志学園高)
7位:柴田健斗(投手・信濃グランセローズ)
8位:大山暁史(投手・セガサミー)
育成1巡目:東弘明(内野手・徳島インディゴソックス)

 吉田一投手は開幕から8月まで中継ぎで起用されていたが、今季初先発となった9月29日の千葉ロッテ戦でプロ初完封勝利を挙げた。若月選手はプロ入り最多100試合に出場。10月5日の福岡ソフトバンク戦で千賀投手からプロ初本塁打を放つ。

【2014年】
1位:山崎福也(投手・明大)
2位:宗佑磨(内野手・横浜隼人高)
3位:佐野晧大(投手・大分高)
4位:高木伴(投手・NTT東日本)
5位:齋藤綱紀(投手・北照高)
6位:坂寄晴一(投手・JR東日本)
7位:西野真弘(内野手・JR東日本)
8位:小田裕也(外野手・日本生命)
9位:鈴木優(投手・雪谷高)

 山崎福投手は今季7月10日の北海道日本ハム戦でプロ初完封。西野選手は2016年には143試合に出場を果たした。

【2015年】
1位:吉田正尚(外野手・青山学院大)
2位:近藤大亮(投手・パナソニック)
3位:大城滉二(内野手・立大)
4位:青山大紀(投手・トヨタ自動車)
5位:吉田凌(投手・東海大相模高)
6位:佐藤世那(投手・仙台育英高)
7位:鈴木昂平(内野手・三菱重工名古屋)
8位:角屋龍太(投手・ジェイプロジェクト)
9位:赤間謙(投手・鷲宮製作所)
10位:杉本裕太郎(外野手・JR西日本)
育成1巡目:塚田貴之(投手・白鴎大)
育成2巡目:赤松幸輔(捕手・香川オリーブガイナーズ)

 吉田正選手は今季が2年目ながら、そのフルスイングと誰にも真似できない豪快アーチで野球ファンを魅了している。近藤投手は勝ちパターンを務め55試合に登板。安定した投球で25ホールドをマークした。大城選手は自己最多の122試合に出場し、レギュラーに定着。

【2016年】
1位:山岡泰輔(投手・東京ガス)
2位:黒木優太(投手・立正大)
3位:岡崎大輔(内野手・花咲徳栄高)
4位:山本由伸(投手・都城高)
5位:小林慶祐(投手・日本生命)
6位:山崎颯一郎(投手・敦賀気比高)
7位:飯田大祐(捕手・Honda鈴鹿)
8位:澤田圭佑(投手・立大)
9位:根本薫(投手・霞ヶ浦高)
育成1巡目:張奕(外野手・日本経済大)
育成2巡目:榊原翼(投手・浦和学院高)
育成3巡目:神戸文也(投手・立正大)
育成4巡目:坂本一将(内野手・石川ミリオンスターズ)
育成5巡目:中道勝士(捕手・明大)

 山岡投手は小柄な体格ながら、社会人ナンバーワン右腕という前評判通りの実力を発揮し、パ・リーグのルーキートップとなる8勝をマークした。黒木投手はいきなり55試合に登板。25ホールドを挙げる。山本投手は2度目の先発でプロ初勝利。球団の高卒新人が1年目で白星を挙げるのは、1994年の平井正史氏以来23年ぶり。先発に限れば1978年の三浦広之氏以来、39年ぶりの快挙だった。

 以上、オリックスの過去10年のドラフトを振り返った。特に投手陣の質の高さが目立つ。吉田正選手や外国人選手などを擁する打線の爆発力と、高いポテンシャルを秘める投手陣の力がかみ合えば、Bクラス脱出はそう難しくはないだろう。

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