CS投打成績から見る日本シリーズ勝負の行方、両チームともに総力戦の様相

投手力の比較から見える両チームの傾向

 両チームの投手陣を比較してみよう。

○DeNAの投手陣

ウィーランド 2試2勝0敗0S0H 12回 防御率3.00
井納翔一 2試1勝1敗0S0H 11.1回 防御率1.59
石田健大 2試0勝1敗0S0H 6回 防御率7.50
濱口遥大 2試1勝0敗0S1H 9回 防御率2.00
山崎康晃 6試0勝0敗2S0H 6回 防御率0.00
パットン 6試0勝0敗0S2H 5.2回 防御率0.00
今永昇太 2試0勝0敗0S1H 5回 防御率5.40
三上朋也 5試1勝0敗0S2H 3.1回 防御率5.40
エスコバー 5試0勝0敗0S3H 4回 防御率0.00
三嶋一輝 1試1勝0敗0S0H 2回 防御率0.00
砂田毅樹 3試0勝0敗0S0H 1回 防御率18.00
須田幸太 2試0勝0敗0S1H 1.1回 防御率0.00
田中健二朗 1試0勝0敗0S0H 0.1回 防御率0.00

チーム計 8試6勝2敗2S10H 67回 防御率2.69

 CSでは、ウィーランド、井納、石田は先発だけで起用されたが、濱口は先発と救援の両方で起用され、レギュラーシーズンは先発だった今永は救援に徹した。日本シリーズでも”シリーズ仕様”の投手起用が見られることだろう。救援陣はパットン、エスコバー、山崎と「勝利の方程式」が絶好調だ。

○ソフトバンクの投手陣

武田翔太 1試1勝0敗0S0H 7回 防御率0.00
千賀滉大 1試0勝1敗0S0H 6.1回 防御率1.42
東浜巨 1試0勝1敗0S0H 5.2回 防御率4.76
和田毅 1試0勝0敗0S0H 5回 防御率9.00
バンデンハーク 1試0勝0敗0S0H 4.2回 防御率3.86
岩嵜翔 4試1勝0敗0S0H 4回 防御率0.00
サファテ 3試0勝0敗2S0H 3回 防御率0.00
モイネロ 3試0勝0敗0S1H 3.1回 防御率0.00
石川柊太 3試1勝0敗0S1H 2.1回 防御率0.00
森唯斗 4試0勝0敗0S1H 2.2回 防御率0.00
嘉弥真新也 3試0勝0敗0S1H 1回 防御率0.00

チーム計 5試3勝2敗2S4H 45回 防御率2.06

 こちらはファイナルステージ5試合で5人の先発投手が投げた。その出来はまちまちだったが、続く救援投手は5試合で1点も許さない完璧リリーフだった。

 先発陣がリードを保って救援にバトンタッチすれば、高い確率で勝利につながる。ポイントは、先発投手の出来だろう。

 DeNA、ソフトバンクともに好調を維持して、日本シリーズの大一番を迎える。故障していた選手も戻り、総力戦になるだろう。

 短期決戦の常として、まずは初戦の戦い方が重要だ。両チームはどんな立ち上がりを見せるか楽しみだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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