敗戦の中の光明、前田健太が今度はロング救援無失点「一生懸命投げている」
2回途中で緊急登板「今回は結構急な感じでしたね」
ドジャースの前田健太投手は27日(日本時間28日)、敵地で行われたアストロズとのワールドシリーズ(WS)第3戦に2番手として登板し、2回2/3を1安打1四球で無失点とした。これでポストシーズン(PS)では7試合連続、9イニングを無失点とする完璧救援を続けた。
難しい場面での登板となった。2回、先発マウンドに上がったダルビッシュ有投手がアストロズ打線につかまった。ブルペンから先輩の登板を見守っていた右腕は、途中から少しずつ体を動かしたとは言うが、「今回は結構急な感じでしたね」と振り返る。
2死二、三塁でマウンドを受け継ぐと、「まだまだ分からない展開だったので、しっかり投げればゲーム(結果)は分からないと思っていた」と、4番コレアを2球で右飛に打ち取り、回を締めくくった。
3回、4回と走者を出しながらも無失点に抑え、アストロズに傾いた流れを、何とか引き戻そうと投げ続けた。本来は先発投手ながら今季PSから救援に配置転換され、3度回をまたいだ登板は初めてだったが、「1イニング1イニング集中して、とにかく交代を告げられるまでは一人ひとりとにかく抑えるってことだけを考えて」、思い切って投げ込んだ。
5回最初の打者コレアを遊ゴロに打ち取ったところでお役御免。2回2/3を無失点に抑え、これでPSでは7試合連続、9イニングを無失点に抑える完璧救援を続けている。快投の要因を聞かれると、照れくさそうな表情を浮かべながら「一生懸命投げているだけなので。とにかくチームの勝利のために、ワールドチャンピオンになるために投げているのが、いい結果につながっている。とにかく勝ちたいっていう思いが、いい結果につながっているのかなって思います」と話した。
この日の敗戦で、ドジャースは1勝2敗と追う立場になった。その黒星の中でも、状況を選ばず、前田が快投を続けた事実は、大きな収穫となったと言えそうだ。
(Full-Count編集部)