圧勝発進のホークス工藤監督、「1番・柳田」的中に「期待通り、それ以上」
工藤監督「1番・柳田」に手応え、「バリエーションは3番の時より増える」
ソフトバンクが快勝で、日本一に向けて好スタートを切った。28日にヤフオクドームで行われたDeNAとの日本シリーズ第1戦。序盤から次々に得点を奪って10-1で圧勝した工藤公康監督は「自分たちのペースで、いい戦いが出来ている。ただ、まだ1戦なので。相手もシリーズの雰囲気に慣れれば、いつものバッティングが出てくるとも考えられる。決して浮かれず、明日一戦必勝でいけるようにやりたいなと思う」と語った。
初回、いきなり1番で起用した柳田が中前安打で出塁。今宮が犠打で送ると、デスパイネが中前適時打を放ち、幸先よく先制点を挙げ、「柳田くんが1本打って、みんなが振れるようになったところはあると思う。みんな緊張はしていたと思うけど、先頭が出たことで『よし行くぞ』となったと思う。柳田くんのヒットが大きかった」と指揮官も振り返った。
2回には長谷川勇が2ランを放って2点を追加し、5回にはデスパイネのこの日2本目の適時打や、2つの押し出し四球、柳田、今宮の連続適時打など打者一巡の猛攻で一挙7点を加えて、大量リードを奪った。
先発の千賀はDeNA打線を力でねじ伏せて、7回4安打1失点と好投。大事な初戦で試合をきっちりと作った右腕を、指揮官も「日本シリーズということで緊張しない人はいない。特別いいわけじゃなかったけど、持っているものを出してくれた」と評価した。
大事な初戦に快勝したソフトバンク。クライマックスシリーズの第5戦で電撃復帰した柳田を、そのまま1番で起用し、それが見事にハマった工藤監督は「期待通り、それ以上と捉えています。長打もあるし、ヒットも打てるし、足もあるので、バリエーションは3番の時より増えると思う。デスパイネがも本打ってくれたし、ホームランだけじゃなく、タイムリーといい仕事してくれた」と打線の繋がりに納得の表情だった。
打線が繋がって2桁得点を挙げ、投手陣もDeNA打線に反撃を許さない圧勝。2年ぶりの日本一を目指すソフトバンクにとっては、理想的な形でのスタートとなったことだろう。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)