両親婚約日&婚約者誕生日に快投、2勝2敗に戻したド軍ウッド「運命を信じる」

ドジャースのアレックス・ウッド【写真:Getty Images】
ドジャースのアレックス・ウッド【写真:Getty Images】

6回2死までノーヒットノーラン、唯一の失点はスプリンガーのソロ弾

 ドジャース左腕アレックス・ウッド投手が28日(日本時間29日)、敵地で行われたアストロズとのワールドシリーズ(WS)第4戦で6回途中を1安打1失点の快投を披露した。6回2死までノーヒットノーランだったが、スプリンガーに左翼へ先制ソロ弾を運ばれて降板。だが、左腕の力投に応えるかのように打線が奮起。7回に同点に追いつくと、9回に5点を挙げ、敵地で貴重な白星。対戦成績を2勝2敗のタイに戻した。

 強打のアストロズ打線を相手に、徹底的に低めに集めた。初回を3者凡退とすると、2回先頭コレア、3回1死からゴンザレスに四球を与えたが、打球を前に飛ばされず。得意のカーブを駆使しながら打者のバランスを崩し、アウトの山を築き上げた。「5回に入る時には少し気付いていた」というノーヒットノーランは6回2死まで続いた。

 WS2人目の快挙なるかと思われたが、6回2死から迎えたスプリンガーにこの日初安打となるソロ弾を左翼スタンドへ運ばれて降板。「あのシチュエーションで任せるなら(2番手)モローが適任だった」と、マウンドを後続に託した。すると打線が9回に爆発。最終的に手に入れた4点差の勝利に「チームでつかみ取った勝利だよ」と笑顔を浮かべた。

 特別な日でもあった。「運命を信じている。物事が起こるには必ず何か理由があると思うんだ。両親が30年ほど前に婚約した日、8年前には親友が半身不随になる事故に遭った日、そして婚約者の誕生日。神様はタイミングを図っているんだと思うんだ」と、この日の快投と勝利は“運命”だったとした。

 前日の夜は緊張のあまり、ほとんど寝付けなかったという。だが、試合後の会見では、仕事を成し遂げた喜びで満面の笑みを浮かべた。

 本拠地ロサンゼルスで行われる第6戦、第7戦も、必要とあらばいつでもマウンドに上がるつもりだ。

「できるだけ早い調整を心掛けるよ。もし第7戦があれば(先発する)準備は整える」

 対戦成績は2勝2敗。まだまだ勝負の行方は分からない。

(Full-Count編集部)

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