ソフトB今宮、“神走塁”を生んだ「集中力」「インパクトの瞬間のスタート」

直後には守備でもスーパープレー「完璧に近い守備だった」

 工藤監督の要求で検証に入ったが、なかなか審判団が出てこない。時間にしておよそ7分程度。ようやく出てきた責任審判がマイクを通して「セーフ」と告げた瞬間を「めっちゃうれしかったです」と振り返る。チームを勝利に導く勝ち越し点であれば、その感情も当然のことだ。

 ただ自身のプレーについては「当たり前のことを当たり前にやっただけ。(中村)晃さんがしっかり打ってくれたことが一番」と、殊勲打の中村を称える。一方で「インパクトの瞬間にスタートするのは守備でもやっていること。そこの集中力は人一倍もっている」と自信もちらつかせた。

 直後の8回表には、その守備でも観客を魅了した。ロペスが放った三遊間のヒット性の打球に対し、かなり深い位置で捕球すると素早く一塁へ送球。間一髪でアウトにした。

「完璧に近い守備でした。あそこはライナーを置いて筒香というより、ランナーがいない方がいいので」と、シリーズ初登板のモイネロを救うプレーを自画自賛。打撃では今永昇太に2三振を喫したが、今宮ならではの走塁と守備でのビッグプレーが、チームに大きな連勝をもたらしたことは間違いない。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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